145号表紙

No.145(昭和59年10月)

特集:

六甲を歩く

六甲全山縦走コースの出発点・須磨浦公園から鉢伏山への急な登り道。登るにつれて真下に見える海の眺望がどんどん広がり、疲れなど忘れさせてくれる。最初の登りなので足ならしのつもりでゆっくりと…

六・甲・を・歩・く

 六甲の緑がようやく色づきはじめると、ハイキングコースはリュックをかついだ人たちでにぎわいます。親子連れ、職場のグループ、アベック…。
それに毎年十一月に行われる「六甲全山縦走市民大会」のトレーニング組もまじって、六甲の山々は、まるでオレたちのシーズンだといわんばかりに生き生きとした顔になります。
 六甲全縦を完走するにはいろいろなトレーニング方法がありますが、最も一般的なのは、自分の体力に合わせてコースをいくつかに分け、おいおいにその区分を少なくして歩行距離を伸ばすことでしょう。東六甲縦走路を除くと、コース中には随所に下り道や乗り物があって利用できます。あなたの気の向くままに、どの区分からでもぜひ歩いてみてください。
 今回は、須磨浦公園から宝塚まで56qの六甲全縦コースをたどりながら、山歩きのマナーや安全などについて考えてみました。

須磨浦公園〜鉢伏山・旗振山252m〜鉄拐山234m〜高倉台〜栂尾山〜横尾山312m

  • 写真いつも登山者でにぎわう旗振茶屋
  • 写真鉄拐山頂の道標。北須磨、名谷団地から西神地区にかけての広大な丘陵地帯が見渡せる
  • 写真鉄拐山の樹林帯を抜けると、まぶしいほどきれいな高倉台団地がぽっかりと浮かび上がってくる。
    その向こうは横尾山
  • 写真高倉台から栂尾山への階段道。この階段を息を切らせずに一気に登れるようになればたいしたものだ。ただし、調子に乗って急いで登ったりすると、その無理があとでじわじわと響いてくる
  • 写真新しく設置された栂尾山の展望台
  • 写真横尾山頂付近から西方を望む。名谷団地と隣接する神戸総合運動公園の陸上競技場やテニスコートが、こんもりとした森にとけ込むようにして見えている
  • 写真栂尾山展望台から東方を望む

須磨アルプス〜萩の寺〜高取山320m

  • 写真アルプス風の山容のため須磨アルプスと呼ばれている横尾山の露岩地帯。初めて歩く人は、神戸にもこんな山が…とついしり込みするが、スリルを好む元気な子供や若い人たちには人気がある。前方は高取山
  • 写真高取山頂にある高取神社からの眺望。ここに立つと、この山の人気の秘密がわかるような気がする
  • 写真須磨アルプスを過ぎて次のピークを越えると、須磨離宮公園東側の高尾台への下り道がある。疲れた人でも30分足らずで高尾台団地に着く
  • 写真須磨アルプスの"馬の背"でのんびり昼食をとるハイカー
  • 写真高取山中腹から中心街を望む

菊水山458m〜有馬街道〜鍋蓋山486m〜大竜寺〜市ガ原〜天狗道

  • 写真菊水山の頂上付近から下を見ると、ゴルフ場の駐車場の車がマッチ箱のように並んで見える。駐車場のすぐ右手あたりからほぼ直線の急な坂道を、顔を真っ赤にした登山者が次々に登って来る
  • 写真菊水山頂近くの展望台から北鈴蘭台方面を望む
  • 写真菊水山の頂上。ここからの眺望がよいのと、六甲全縦コース中の難関の一つといわれるきつい登りのあとだけに、たいていの人はここで腰をおろして休息する
  • 写真有馬街道に架かる天王つり橋
  • 写真鍋蓋山の急な登り道。後方は菊水山
  • 写真有馬街道をはさんで菊水山(手前)と向き合った鍋蓋山。ここから街道近くまで下り、そこからまたあの山へ登るのかと思うとうんざりしてしまう
  • 写真鍋蓋山を過ぎると間もなく七三峠への道標がある。この道を下ると七三峠を経て兵庫区五宮町へ出る
  • 写真大滝寺の山門。山門前には市バス三宮ー再度公園線のバス停がある
  • 写真天狗道から南西、淡路島方向を望む。このあたりが六甲全縦コースのちょうど半分で、須磨浦公園から歩いたこれまでのコースが手に取るようにわかる。よくぞここまで…である
  • 写真市が原で水遊びを楽しむ子供たち。この木橋を過ぎると、間もなく六甲全縦コースの最難関・天狗道が待ちかまえている

摩耶山698m〜アゴニー坂〜自然の家〜記念碑台795m〜凌雲台〜極楽茶屋864m

  • 写真

    奥摩耶ロープウェイ山上駅。天狗道を登りつめたこのあたりが最も疲れを感じやすいところで。目の前でロープウェイが発着しているのを見るとつい下山してしまいたくなってくる。踏ん張るか、あきらめるか…

    写真六甲山上のドライブウェイを行く
  • 写真六甲山上のドライブウェイを行く
  • 写真一路摩耶山へ。天狗道の急坂が続く
  • 写真ここまで来ると摩耶山頂はもうすぐだ。前方、V字型に深くくびれているのが青谷で、その先に摩耶埠頭、右にポートアイランドが見える
  • 写真

    摩耶山上掬星台の展望台。六甲アイランドとポートアイランドが振り分けるようにして望める

    写真

    "凌雲台の展望台。すぐ近くに六甲・有馬ロープウェイのカンツリー駅がある。ここを過ぎるとロープウェイも六甲ケーブルも遠のき、あとはいやが応でも約20kmの山道を宝塚まで歩かねばならないことになる

  • 写真すでに晩秋を感じさせる極楽茶屋付近からの眺望。汗ばんだシャツのままでしばらく立ち止まっているとぞくぞくっとしてくる
  • 写真ゴルフ場の芝生の緑が目にしみる

一軒茶屋880m〜東六甲縦走路分岐点〜大平山681m〜塩尾寺〜宝塚

  • 写真六甲最高峰に立つパラボラアンテナを見ながら静かな山道を東へ
  • 写真

    ドライブウェイと別れて宝塚への東六甲縦走路に入る

    写真登山者でにぎわう最高峰下の一軒茶屋
  • 写真東六甲独特のクマザサの道
  • 写真宝塚の塩尾寺まであと3、40分。縦走路から西宮の甲山と市街地を望む
  • 写真塩尾寺
  • 写真塩尾寺を過ぎると、あとは舗装路をただひたすら宝塚の町へ下って行く
  • 写真大平山から六甲最高峰を望む。走破した六甲の稜線が美しく西へのびている
  • 写真あれが宝塚の灯だ!重い足をひきずりながら、ものすごい充実感が体中に満ちてくる(昨年11月の第9回六甲全山縦走市民大会で撮影)
ページトップへ