262号表紙

No.262(平成6年8月)

特集:

六甲山とともに歩む 全山縦走20周年

六甲山とともに歩む 全山縦走20周年

(左)
「全縦大会の命の水」と参加者から喜ばれているホットレモンのサービス。六甲山系の自然保護を目的としている摩耶山を守ろう会が毎年、摩耶ロッジ前で行っている

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須磨浦公園―須磨アルプス―高取山

高倉・横尾団地や妙法寺の住宅街を通る。市街地は、歩かせてもらっているという気持ちで住民の迷惑にならないよう、特に静かに歩こう!

  • 写真全縦スタート地点の近くにある松尾芭蕉(1644年〜94年)の句碑「蝸牛(かたつむり)角ふりわけよ須磨明石」
  • 写真与謝蕪村(1716年〜83年)の句碑「春の海終日(ひねもす)のたりのたりかな」(須磨の浦にて)
  • 写真鉢伏山中腹から須磨海岸を望む。若者や家族連れでにぎわう海水浴場がある
  • 写真真下に須磨の海が広がる鉢伏山の登山道。昔、芭蕉もこの尾根を何度もすべり落ちながらはい登り、頂上からの展望の感想を「淡路島手に取るやうに見えて、須磨・明石の海左右に分る」と『笈の小文』に記している
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栂尾山の400近い階段を上る参加者。幅1m余りの狭い真っすぐの登り道に重なり合い、老若男女が黙々と歩を運ぶ
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  • 写真朝日を受けて須磨アルプスの「馬の背」を行く。幅60〜80cmの岩場のやせ尾根に緊張する
  • 写真第1回大会で「おらが山」から高倉台へ向かう参加者。高倉台の入居がはじまったのは昭和48年、当時は団地内の植木も小さく、戸建て住宅はわずかしか建っていなかった
  • 写真高取山から須磨アルプス(写真中央付近)を望む。右上は横尾山頂上

高取山―菊水山―大龍寺

丸山、鵯越の市街地は迷いやすいので要注意。それを抜けると第1の難所、菊水山の急坂が待ち受けている。

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    菊水山頂上の記念碑とNTT無線中継所のパラボラアンテナ

    写真息をはずませながら菊水山を登り切った人たち。30分そこそこの登りだが、急な登りの連続で、さすがに骨身にこたえる
  • 写真高取神社奥の宮から長田の市街地を望む。海岸線の中央やや右が長田港。高取山の頂上は奥の宮のすぐ裏である
  • 写真高取山の頂上から見た菊水山(正面中央)。右側は鍋蓋山
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  • 写真大龍寺の山門横にそびえる大きなシイノキ。ほとんどの人は気付かないまま通り過ぎるが、むかし再度山の中腹一帯はシイノキ林で、山くずれを防ぐ重要な役割を果たしていた。今も寺の周辺にはこの老木が多い
  • 写真大龍寺の参道。寺の山号は再度山。弘法大師が入唐前と帰朝後に2度この山に登ったので再度(ふたたび)の名が起こったという
  • 写真大龍寺山門の少し南にある善助茶屋跡。ここが大正時代にはじまった神戸の毎日登山発祥地で、今は記念碑とあずまやがある。近くにK.W.Sシーダー・カテジ跡(神戸徒歩会休憩所跡)もある。徒歩会は明治43年に誕生した日本人最初の登山会。広場周辺にあるスギにちなんで名付けられた
  • 写真大龍寺のチェックポイント。ボランティアのチェッカーがやさしく励ましの言葉をかける

摩耶山―凌雲台―六甲最高峰

全縦を続行するか、断念するか、凌雲台は最後の決断場所。摩耶山まで来れば後はなんとかなると甘く考えると、ひどい目にあう。

  • 写真天狗道は第2の難所。胸突き八丁ともいえる長い急な登りが続く。山越しに見える海上に、ポートアイランド及び現在造成中のポートアイランド2期がはっきりと見える
  • 写真摩耶山史跡公園(旧天上寺跡)の山道。寺院跡を中心に全長1.5kmに及ぶ公園内は、深山の趣を保つ樹林の中、静かで荘厳な雰囲気を漂わせている。頂上近くの縦走路に同公園の道標と解説板がある
  • 写真摩耶山上近くにある産湯(うぶゆ)の井。今もきれいな水がわき出ている。昔から里人がこの水を持ち帰り、赤ちゃんの産湯に使ったのでこの名がある
  • 写真摩耶山の頂上にある天狗岩。行者岩ともいわれ、今でも修験道者が信仰の対象としている。この岩や天狗道の名は、ここで修行する山伏たちを天狗と思って山麓の農民が名付けたのだろう
  • 写真掬星台にある八州嶺の碑。文久三(一八六三)年、兵庫・大阪の海防のため幕府から派遣された小笠原長行が摩耶山へ登った際、摂津、紀州、河内など八つの国が見えたので八州嶺と命名。これが摩耶山の別名になった
  • 写真徳川道。摩耶山からこの道を下って行くと市が原、布引に出る。徳川道は、日本が開国を迎えた幕末に外国人とのトラブルをさけるため、幕府が建設した神戸のまちのう回路。しかしその時は使用されず、明治時代末期から六甲を歩くハイカーが利用するようになった
  • 写真アゴニー坂から六甲山牧場を望む。神戸チーズ(カマンベールチーズ)の製造過程が見学できる神戸チーズ館(写真右側)も見える
  • 写真奥摩耶に復興された天上寺。本尊は、釈迦が生母摩耶夫人のために造った金銅の十一面観音像。摩耶山の名はこの摩耶夫人にちなんでいる
  • 写真六甲記念碑台に立つA・H・グルーム像。氏は神戸開港の年に来日。貿易商として独立後、六甲山初の住宅を建て、私財を投じて道をつくり植林を行い、山上に日本で初めてのゴルフ場を開設するなど、六甲山の開祖と呼ばれている
  • 写真六甲山ゴルフ場の中を通る縦走路。飛球よけの金網越しに見るグリーンがすがすがしい
  • 写真六甲山展望パレスから神戸第2の海上文化都市・六甲アイランドを望む
  • 写真六甲最高峰の三角点。縦走路から歩いて5〜6分で行ける
  • 写真東六甲分岐点の近くにある雨乞(あまご)いの神様・石宝殿。六甲山麓は昔はしばしば干ばつに見舞われ、その度に人々は山へ登ってお参りしたという
  • 写真たそがれ時の一軒茶屋で最後の腹ごしらえをする参加者。疲れ切った体に湯気の立つ食べ物はなんともいえない
  • 写真夕日にきらめく六甲最高峰のススキ。晩秋の風情がしっとりと身にしみる。写真右は、その時の夕日(ともに第19回大会で撮影)
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東六甲分岐点―大平山―宝塚

平均タイムだとこの辺りから照明器具が必要になる。船坂峠や棚越への下りは特に急で滑りやすいので注意してください。

  • 写真東六甲分岐点。山上のドライブウェーから離れ、ここから再び山道に入る。宝塚まで十三km
  • 写真最後のチェックポイント(東六甲分岐点)
  • 写真大平山に設けられた臨時公衆電話。「ここまで来れたから、もう大丈夫だよ!」
  • 写真東六甲縦走路に多いクマザサ。冬になるにつれ葉のへりが白くなる
  • 写真大平山から見る西宮、大阪方面の灯。疲れも忘れて、感動のような喜びがどっとこみあげてくる。今では木も生い茂り、これほどの眺望は望めない(第1回大会)
  • 写真ゴール地点での認定証の授与。「ご苦労さまでした」
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須磨浦山上遊園の東部展望台から明石海峡大橋(1998年春完成予定)を望む。ロープウェー鉢伏山上駅のすぐ西側、ハイキングコース(六甲全山縦走路)から展望台へ階段を少し上ると、見事な眺望が楽しめる。おすすめポイントである(7月23日撮影)
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